2009年01月09日

クリントン・マフィアの「イラン挑発作戦」

http://amesei.exblog.jp/9173951/
ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報   2009年 01月 08日

クリントン・マフィアの「イラン挑発作戦」

アルルの男・ヒロシです。

ヒラリー・クリントン国務長官の国務省人事の輪郭が少しずつ明らかになってきました。
アメリカのネオコン研究の第一人者である、ジム・ローブ記者のブログ「LobeLog.com 」で整理されて公表されている、各種関係筋のニュース・ソースからの情報。

ローブ記者の専門は中東問題。

オバマ新政権のクリントン国務長官の人選では、イラン担当の特使(Special Envoy for Iran)にデニス・ロス元中東特別大使を据えることが内定したようだ。
これは、ロスが所属するワシントン近東政策研究所(WINEP)の理事であるRobert Satloffが内部向けに回覧したメールがリークされたもの。似たような観測記事は12月23日のNYTにもあった。

ジム・ローブ記者が言うように、このデニス・ロスの中東特使の人事は、イスラエルを喜ばせることだろう。
デニス・ロスの所属するシンクタンクWINEPは、理事会にイスラエル大使の地位にある人物を迎えているほか、ネオコンのリチャード・パールなどもおり、完全にイスラエル・ロビーの団体である。

ローブによると、この10月にBipartisan Policy Centerというシンクタンク、というか、政策グループが、「イランの核武装を止めよ」というレポートをワシントンポストに発表している。このレポートの中では、次期大統領(つまりオバマ)に対して、次のように提言している。

>>Both to increase our leverage over Iran and to prepare for a military strike, if one were required, the next president will need to begin building up military assets in the region from day one. <<
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/10/22/AR2008102203005.html

このBipartisan Policy Centerは、今回の政権のキーパーソンである、トム・ダシュル次期厚生長官が、ハワード・ベーカー元駐日大使(現在、「私の履歴書」連載中)らと一緒に、結成した、中道を旨とするシンクタンク。外交関係の提言も行っているとは知らなかった。

このシンクタンクさえもが、「オバマは大統領就任第一日目から、われわれのイランに対する抑止力を高めると同時に、もし必要な場合に備えて、空爆(Kinetic Action)準備を行うのであれば、次期大統領は中東での軍備強化を就任したその日から行わなければならない」というレポートを出しているわけである。

イランを叩く理由の一つとして上げられているのが、イランの核開発がイランの防衛だけに止まらず、イスラムテロ諸国への核の密売ルートを生み出すというストーリーがある。むろん、この理由付けはとってつけたもので、イスラエルだけの防衛をするわけにはいかないということだろう。イランの核開発はまだその技術をセールスする段階には来ていない。

イスラエルは去年、シリアの核施設を空爆した。シリアとイスラエルの関係は、2006年のヒズボラとイスラエルの戦争以来冷え込んでいたが、ここ最近は和平交渉がトルコとエジプトの仲介で行われていたが、ガザへのイスラエルの侵攻でそれも立ち消えになった。

シリアとヒズボラ、そしてハマスは、イランから武器や物資の援助を受けているというのがイスラエルの解釈で、多分、その通りなのだろう。ハマスがガザ地区の福祉を充実させたり学校を運営させたりするのはどうしても資金が必要だからだ。、

そう考えると、ガザ侵攻は、イランに対する牽制であることが分かってくる。そして、オバマ政権の正式発足を前にして、イスラエルの友人のヒラリー国務長官が、露骨にイスラエル寄りのデニス・ロスをイラン担当大使に起用するという動き。

CFRも穏健派のリチャード・ハースが、イスラエルロビーで元イスラエル大使のマーティン・インディクと共同論文を発表していた。この中で、インディクは、「イスラエルに強力な抑止力を与えることが必要になる」と話し、イスラエルに対してのミサイル防衛供与の可能性を示唆している。パワーバランスの再構築の一環だという。

なお、インディクやBPCのレポートは、ガザ侵攻の前に公表されたものであり、現在では事実上の第*次中東戦争となってしまっているので、この中でオバマ政権が偏った人選をしていることに大いに注意しなければならない。

オバマ政権がいきなり就任して数ヶ月以内にイラン空爆を決断するのか、それとも、二期目のお楽しみに取っておくのかは分からないが、政策グループは、イラン空爆をこれまでよりも具体的に考慮していることは、上の二つのレポートを見るとわかる。

そうこういっているあいだに、今度はヒズボラがイスラエルにロケット攻撃開始!というニュースが飛び込んできた。ガザはイスラエルの南に位置し、エジプトと国境を接しており、ヒズボラの活動拠点はレバノンだから北からの攻撃。全面戦争になるのだろうか。


また、既に、NYTなどで報道されているように、東アジア担当の国務次官補には、クリストファー・ヒルから、やはり、カート・キャンベル(元国防次官補)の就任が濃厚になった。駐日大使には、ジョゼフ・ナイの可能性も指摘されており、日本の外務省に対するさらなる安全保障軍派兵や協力を求める圧力がかかってくると思われる。

===

余談。

イスラエル・ロビーを書いた、スティーブン・ウォルトがFP誌のウェブサイトでブログを始めていました。最新の投稿で、ウォルトは、オバマが就任式の祈祷を担当することになった福音主義者のリック・ウォレンが、過激な聖書主義者で、「イランのアフマディネジャドを暗殺することは聖書の教えに適っている」と発言したことにかみついてます。

(引用開始)

I'm all for inclusiveness, but this bit of foreign policy advice is more than a little disturbing. One expects bloodthirsty bombast from Hannity, but Warren is a Christian pastor supposedly committed to certain core principles of love, humility, and forgiveness. Yet here they are casually discussing the murder of an elected foreign leader, simply because they have determined he is an "evildoer." I agree that some of Ahmadinejad's public statements are deeply offensive, ignorant, and stupid, but what exactly is the "evil" he has committed that warrants our "taking him out?"

http://walt.foreignpolicy.com/node/14958
(引用終わり)

ウォレンはエコだのエイズ対策だのを前面に出した新しい世代の福音主義者と持てはやされてきましたが、既にバケの皮がはがれて、実はティム・ラヘイなどのハードな福音主義者とあまり変わらないことが確認できました。

by japanhandlers2005 | 2009-01-08
posted by : at 16:33| Comment(0) | 未分類 | 更新情報をチェックする
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